君と逢える約束の場所 chapter9

気づいたら、そこは、父の研究室だった…少しもうろうとしていたが、しっかり、父の創った、帰りのためのプラズマ誘導機を握りしめていた…。少しずつ意識が覚めはじめてきた…誰かが立っている…三人…

母:「たける、わかる…た け る…」

たける:「あ……かあさん………どうしたの?なぜここに……」

突然泣く母…となりには、校長先生と、内田……。

意識が戻ると、父の研究所は破壊されていた……

たける:「どうしたの……」

母:「お父さん、死んでしまった…」

たける:「えっ!」

たける:「なんだって!…父さん……なんで!……」

校長先生:「よく聞け、吉野、落ち着いて聞け!研究所が破壊され、吉野がここに倒れていた…」

泣く母:「私がお父さんにお弁当届けに来たら、ここが壊されてて…お父さん、ここに倒れて…あなたが帰るまで、もし何かあったらと…。毎日、ここで寝泊まりして……お父さん、家にも帰らず、あなたを心配していた……。」

校長:「たける、これは…わかるな…この分離社会を信じた人々の……。」

たける(さえぎるように):「先生…僕も見てきました。父の言っていることは、本当です…。愛の世界はあります…。」

校長:「そう…そうか…そうか…やはりそうか…先生は、ずっと吉野を信頼してきた……。」

たける:「だから…わかります…。分離を信じた人々は、知らないのです…。本当のこの世界のこと、美しき愛の秘密を…やむないのです…。彼らは分離の悲しみの中、恐れでいっぱいで…すべてを破壊してしまうでしょう…。自分のことすらも、永遠に…。」

たける:「母さん、守れなくて、ゴメン…本当にゴ メ ン……」

泣き続ける母……うなづきつづける母……


それから月日が経った。あれから、1年が過ぎた……。

ティナの元に帰るすべはなかった……。

僕が父のように、プラズマ機器を創れるようになる以外に……。

僕は、それゆえに量子力学の技術者を目指した……ティナに会いたい、会いたいの日々……

ティナとの約束、守れない、帰れない……

あの日へ、あの場所へ………

そして、僕の使命は、世界中に愛の世界であることを伝えること……愛の未来を創ることとなり、内田たちと、分離のない世界があること、一体の愛の世界があること、それが人類に何より必要なこと、そうでないと滅びてしまうこと、本当のことを伝えるアニメを創るグループを立ち上げた…。

脚本は僕が書いた…内田たちは、絵を、映像を担当した、コンピューターグラフィックスを駆使した…。

そして、その題名をつけた。それを“約束の場所”とした……。

父の夢、祖父の夢、ずっとずっと、遥かにずっと続く道のように、正義と愛で生きたいと願った。

この星がそうなるように、力尽くした。愛の未来はある。必ず来ると……。


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