君と逢える約束の場所 現代 2021年

広がる武蔵野の風景
高台の景色から始まる…
あれはまだ浅い夏の日
空は晴れ渡り、入道雲だけが立派だった…
僕は父と武蔵野の川辺をリリと散歩していた

父「色々な木々や花が美しいね。それぞれに名前がついている。
別々のものに見えないか…。分かたれて…」

たける「当たり前じゃない…」

父「そうか、当たり前か…でも、実は違うんだ…」

たける「え、何言ってんの…」

父「本当はね。すべてのものは一体につながっているんだ…。人間はそれを知らない。」

たける「どういうこと…?」

気づいたら、散歩の歩みが止まっていた。
そう3人は佇んでいた…。

父「おまえに話してないことがいっぱいある…」

たける「え…」

父を見るたけると見上げるリリ

父「さっき、校長先生からのメッセージは何だったんだい…」

たける「たいしたことないよ。いや、あるか…。」

父「…」

父「今どき、あまりいない純粋な人だ…」

たける「まぁね…」

父「お前を信頼してる…」

たける「うん…そうかも…」

たける「休みの間に、家のトラブルや、友達とのいざかいで山田がリストカットしたって…病院に行ってきたって…」

父「そうか…先生もつらいことだ。大変なお仕事になってきたね…」

たける「…。」

たける「学校にあとでいってみる…。」

父「そうか…。」
父「分離が世界を覆い尽くし始めたね…。」
父「木々や草花は美しいな…大地は美しき水をたたえて流れてゆく…。
なぁたける。そう思わないか。人間はどうして争うのか…。」

たける「何言ってるの…わかんない…」

父「1万年前、この武蔵野平野はどんなに美しかったかと、ふと思ったんだ。」

たける、父を見る

たける「えっ、何言ってんの…」

リリ、父を見上げる。

父「丘の方へ行ってみないか?」

たける「約束の丘かぁ…。ちょっと遠くない…?まあいいや。」
たける「それより、あの丘、なんで約束の丘っていうんだ…?」

父「…」リリ「…」

約束の丘 一本の大きな木 美しき風景
約束の地(ばしょ)
現在の武蔵野 平野から

古代のティナの住む地が

重なってゆく

一軒の家にカメラはフォーカスしてゆく

時は戻り、散歩の前の吉野家
古き良き 代々続く典型的な日本家屋

井戸、ブタの蚊取り線香、スイカ、そうめん、
風鈴(カメラはそれをなでてゆく)優しい母の声、
亡きおじいちゃんの形見の池の鯉たちと仲良し

リリ、ウサ、ピィー、共に生きる。

バックコーラスにひぐらしさんとセミさんたち

そうめんを食べている父とたける

母「二人共、おそうめん食べ終わったら初のスイカよ…」

たける「ワーイ!」 リリ「ワーイ!」

父「それはうれしいな…」

風にゆらぐ風鈴の音。セミの声、合唱するひぐらしも素敵…
スイカを持ってきて

母「夏休みなのにさっき校長先生からのメールなんだったの…?」

たける「なんでもないよ…」

父「一緒にリリの散歩に行くか…」

たける「うん」

父「ちょっと着替えてくる…」

父の書斎に飾られる一枚の写真にフォーカス

古代の武蔵野平野に移る

父ともうひとりの男 長(オサ)キシア

歩くたけると父、リリ

美しい街並み 川へ 子どもたちの声

そよぐ風 あたたかな日差し

歩きながら、たけるが唐突に

たける「なぜ、科学者になったの…」

父「え、なんで…?」

たける「いや、ちょっと校長先生の仕事、つらい、いや、苦しい…って」

父「…」

父「おじいちゃんが科学者だったんだ。日本軍の核開発で助手をしてたそうで…。今で言う、量子力学の専門家だった…」

たける「じゃ、お父さん、一緒じゃん。」

父「まぁね…。」

父「広島の原爆の時、隣の県にいた。近くに見えたそうだ…。」

父「そのときに不思議なことがあったそうで、それを子どもの頃よく聞いたものだ…」

たける「なに、それ…」

父「何か古い時代の過去の人が、例えば武士姿とか、
あちこちに現れたそうだ…。
まぁはじめは、父さんも何言ってるんだとまぁちょっと本気にはしてなかったんだけど…。
そのあと、おじいちゃんは、プラズマの話をしてきた…。
何千度ともなる核融合の中では、すべてが現実とは異なる場となるって言うんだ…。」

たける「それってタイムワープとかのことを言ってるの?」

父「まぁ、そうだね…。」

たける「それで量子力学の科学者になったんだ…。」

見上げるリリ

そして、夜になった…吉野邸

昔ながらの薪で焚くお風呂

父「たける!風呂一緒に入らないか!」

たける「何わけわからないこと また言ってんだ…」

父「背中流してくれよ…」

たける「アホか…ブツブツ」

父「昔、おじいちゃんとよく入ったもんだ。そういえば、顔のTゾーンよく洗えって言ってたな~。あれなんだったんだ…」

たける「(ひとりごと)しょうがないな。入ってやるか…」

風呂場

父「さっきの続きだけど…」

「事務所の地下にあるものがある…誰にも言ってはいけない話しだが、聞くか?」

父「プラズマの領域の中では、時間も空間も現実も、もちろん分離もこえて、その法則も消えてしまう…」

たける「…」

父「過去も未来も、どんな宇宙の果ても、一瞬にして移動できる…。」

父「そこは現実と私たちが呼ぶ世界ではない…。本当はそちらのほうが真の科学的現実だ…。いいか、たける…」

父「それは、神の夢、創造主の想念の世界としか説明しかねる領域なんだ…。
昔から量子力学の者たちは、そのことの前でたじろぎ、止まり、佇み、逃げた…。これを人類に説明するのが困難だったからだ…」

たける「…。」

翌日 学校の校長室の前

たける「吉野来ました…」

校長 「オゥ!来たか、入れ。よく来た…」

たける「先生、元気そうでよかった…」

校長 「何言ってんだ。元気なんかないよ…。ブツブツ ないに決まってる…」
校長 「リリはどうした…」

たける「下につないできました…」

校長 「そうか。入れてもよかったのに。だれもいないからな…今は。」
校長 「ところで、父上は今日来ること知ってる?」

たける「ハイ。後で会います…。先生が苦しんでることも言いました。」

校長 「そうか。余計なことも言ったんだな。まぁいいけど…。」
校長 「世界は大変なことになってる…」

たける「父も同じことを…」

校長 「やっぱりそうか…分離は世界を飲み込んでるようだ…」

たける「ハイ…」

校長 「子どもたちは互いに反発し合い、この分離の価値観の中で愛し合うことすらできない。
すべてがライバル…いや、敵だ…。どうしたものか…幸せになどしてやれない…」

たける「……」

校長 「家に帰ればその中で、その世界が…それを信じたその社会が待っている…
苦しいのは当然だ…子どもたちに罪はない…」

たける「だとすると大人たちにも…同じことですか…」

校長 「そうだろう…。今こそ真実が必要だ…。
いや、ずっと父上が言っていたように、科学的真実が…万物の一体性…。」
帰りすがら…僕は思った。 まだひとつであった頃…。父さんが行ったという世界を、どうしても見てみたいと…。
研究所に向かいすがら、たけるは思いつめたようにつぶやいていた…。

行・っ・て・み・た・い…
見・て・み・た・い…

本当のこの世界を…
研究所の前に着いた僕は、なぜかそこで、立ち尽くしていた…
これから起こることが、なにか大変なことのように、感じてならなかったからだ…。
僕は、たじろいでいた…。
これから始まる、何かに…。

父の研究所

たける「父さん、来た…」

父 「オーウ!よく来た…」

たける「同じセリフ 二人共。」

父 「何…同じこと?誰が?ああ、竹本か…。長く友達やってるから、似たのかな…。」 

父 「ところで、どうだったんだ。校長先生との話は…。」 

たける「なんか苦しみの世界だって…。」 

父 「そうだな…(ためいき的)強い現実感と分離感は世界を覆ってしまっている…ということだ……」 

父 「まぁ座れ。特殊な水で淹れた最高のコーヒーでも飲め…」  

たける「何…」 

父 「ここの水はすべて特殊な方法でプラズマ化したものなんだ…。」 

たける「それはどういう意味?」 

父 「まぁ飲んでみろ!…」

たける「ウン…」 

たける コーヒーを飲む

たける「まぁなんかスッキリしてる」 

たける「ここにある見せたい秘密のものって何?」 

父 「まぁそう焦るな…父さんの難しい話を聞いてからだ……。」 

たける「ふ~ん」 

父 「まず、水で言うならプラズマとは、第4の状態なんだ。固体、液体、気体、もうひとつの状態。それを昔の人はエーテル的、素粒子的とも呼んだ。心霊的事柄も実はその状態のことだ…」 

父 「生命の秘密とでも言える。興味あるかい?」 

たける「もちろん……」 

父 「この水は雷の7倍近いエネルギーで原子核+と電子の-がバラバラと自由になったものなんだ。もう、実は科学的には水ではない…」 

たける「心霊的になったということ……」 

父 「そう言っても間違いじゃない…今まで第4の状態を人類は知らなかったんだ。量子力学がこれから世界を変えてしまうのは、そのためと言っていい…」 

たける「父さんはその秘密をおじいちゃんから聞いて、学者になったんだ…」 たける「科学者が逃げるのはそのため…?本当のことを言っても、誰も信じないから…?この世でない。この世界が心霊的世界だったということ……」 

父 「そうだ。私もだから地下に潜ってこの研究所を作った。おじいちゃんの遺してくれた遺産でね…」 

たける「でも、ニューエイジや宗教の人も似たこと言ってるよね…。」 

父 「かまわない。彼らが何を言っても、誰も現実じゃないなんて信じないからな…この分離社会は、苦しみの世界はずっと続いてゆく…。」

内田(女友達 学友) 急に入ってくる。たけるに剣幕

内田 「オマエや!現実感は!」

アップ

内田 「何時間待たせるんや!大切なデートやろ!1時間も待ってきやせん…!」 

たける「そうだ 忘れてた。すまん。父さん、学校の友人の内田君…」

父 「そうか…こんにちは…」 

内田 きちんと頭下げてペコリ

内田 「恋人の内田です…なーんて、それは私の望みです。」

父 「ああのぞみさん…」 

内田 「ちゃうわ!お父さんおもろい!」 

たける「内田は去年神戸から引っ越してきたんだ。意見がいつも合うので…

ちょっと向こうに行こう…」となりの事務所に向かう二人。歩きながら

たける「本当にすまなかった…学校のことで聞きたかったんだ…。」 

内田 「まぁええわ」

戻ってくるたける

たける「父さん、内田帰ったわ。」 

父 「大丈夫だったか。すっぽかし……」 

たける「まぁなんとか…。それより続き…」 

父 「そうだな…。想念で素粒子はできてる…。そしてそれは一体であることを科学的に示している…たぶん…」

たける「神の夢…」 

父 「そうだ…一者の夢のような世界であること…。古代の人もそのように伝えてる。武士たちも一元に帰すと…じいもいつも言ってた。すべては夢。ひとつ、一人の夢。物質に見える映画のような想念の夢だと。すべては実在しない、愛の夢と…。それこそが科学的真実だ…古代の科学は間違いなくプラズマ量子学をこえていた…。」 

たける「プラズマがその世界を開けてしまう…鍵…」 

父 「そうだ。非現実こそが、現実…。人類は知り得ない。物質、分子の世界でしか腐食酸化は起こらない。真実の世界では死はないんだ…。」 

たける「反重力、テレポーテーション、タイムワープ、テレパシー、サイキック、夢の中ではすべてが可能…。宇宙の果ても瞬時に…夢の中だから…。そう?…」 

父「そうだ…しかし…プラズマの状態はある意味電気的にもたやすくできるのだが…。昔、テスラの電磁コイルを使い、米軍がミスった。それは計算ミスというどころか、現実だと思った世界の中だと信じて…。しかし、そこは霊的世界だった。そこに入ったら最後、制御できなくなる。それには本当はシディーのテクノロジーが必要だ…。想念が現実化する。何をするか。したいか。明確な意思。想い。どこへ行くかが大切になる。最新の戦闘機と同じ、操縦桿がない。想念があらゆるものを制御する…。」 

父「ただの考えと深き確信は違い、深層心理がキーとなる。深き想いは、物質化する…」 

たける「それは大変だ…大変難しいことになるね…。ネガティブだから人類は…。それが現実化…。」 

父「そう。それのつながりを集合意識、確信とも呼ぶ。人類が物質映画を創れる…」 

父「1万年前の、まだエデンを出たばかりの平和な世界へも行ける…」 

父「行ってみるかい?」 

たける「行きたいです…」 

父「それには少し訓練がいる。この世界が現実と呼ぶ物質世界でないことを感じる能力。それと強き深き意思、操縦力だ。逆説的制御力…」 

たける「やりたいです……」 

たける「父さん。ということは、人類がなぜ苦しんでいるのか。いや、みんながつらいのは…」 

父(さえぎるように)「そう…分離。そしてそこからの現実感だ。死への恐怖。それこそが愛の楽園を出てしまった人類、物質の、分子の世界を、人間の想念、集合意識が、作ってしまったそのわけだ…。父はそれを研究してきた…。おまえのおじいさんも、ひいおじいさんも…」 

たける「愛とは一体のこと。すべてが本当に科学的にひとつであるということ…。それを失って、自我、いや分離したってことだね…。」 

父「そうだ。た・け・る……」 

父「友達が苦しいのも、大人たちがつらいのも、すべて素粒子的永遠の命。永遠の愛(ひとつ)を失ってしまったからなのだよ…。本当はとわに愛の中、永遠にすべてのものは生きるのだよ。それが本当の科学が見つけたものなんだ…。」 

父「自分の大学の友人が、同じ科学者だが、瞬間接着剤を作り、がんで若くして死んだ…彼が最期に言った。『世の中に騙された…。本当の科学は愛だった……。』と…。」 

たける「父さん、大事なことはすべて理解したよ…。」 

父 「たける、必ずそこに行けるという確信が必要だ…もしお前が本当に、その本当の真実の世界を見たいのなら…。」 

父 「そして大切なことのひとつ。ゆえに素粒子は創造者の夢、
いや、その想念であるゆえに、エントロピーの法則外であり、
科学的に腐食酸化せず、ある意味、とわに永遠だ…

それから、宗教的にあえて言うなら、すべてが想念、実在でないゆえに、
分子化するためには言葉が必要で、それも深き確信を帯びた分離力、言葉の名づけ、意味、意識を向けることがいる。また、変性意識の中での確信が物質を強固にする。
逆に、意味のない音。宗教ではマントラ、真言と呼ぶが、それによって素粒子的想念に回帰する傾向を帯びる。そして、想念を確信すれば、物質化が即されるというわけだ…」

たける「だとすると、分子である肉体が腐食して、僕たちが死と呼んでいるものが起きても、本体である素粒子的本当の生命は、死なずに生きれるということだね…」

父 「まぁそうだが、自我や分離が妄想であるため、元から分離や自分は存在しないんだ…。分子もそう見えているだけなんだ。」

たける「ある意味、創造者、ひとり、一者であるということだね…」

父 「そうなんだ…だから、伝えるのには難しい…」

たける「だから、すべての人が無我が本質であり、一体が真実であり、愛であるのだね…」

父 「そうだ、たける。だからこの世界に私という、自我も、死と呼ぶ、腐食酸化もこえた、真実が背後に眠っている。お前はその真実、実体世界に入ることとなる…」

たける「だから、分離を確信したり、愛を疑う行為には目覚めのためのバチや罰すること、滅びが起こってくるんだ…」

父 「そのとおりだ…愛の一者の想念の中、分離による、争いや戦いは、
仲間同士、一体同士の誤作動とみなされ、創造の主体である人の本質、
要は原子は電子を乱し、知らせ、試みようとするようで、
それが強きメッセージとなるようにうまくできている。
まるで分身たちの愛の自己制御のようにガン細胞は、
その修復機能の失った細胞とみなすことができるだろう…」

たける「やっかいだね。人類、今ここ…これから…」

父 「そう、そのとおりだ…
人類は分離を確信しているゆえに、恐れの中にいる。
そして、それが集合集団の意識となり、現実を創っている…」

父 「あらゆるものが創造主体の一部であるゆえに、その細胞のような働き。現れ。
分身であるゆえに愛(一体)の法則の中に縛られていると言ってもいい…」

たける「あらゆる人が自らを知らずしらず罰していると言えるんだね…
分離…戦い、争い、それも恐れのために…」

父 「だから、たける。これからお前が行く世界、プラズマの中は、
創造主体の想念、いや、夢のような物質映画の霊的状態の中へと旅立つんだ…」

たける「でも、分子の物質化されたこの世界も、
元はプラズマの世界の凝固された世界にすぎないよね…」

父 「そうではある……」

それから数時間、壮大なロマンスペクタクルな父からのレクチャーを受けた…。

様々なものも見せられた。

プラズマにする装置も、父の生んだ様々な機器を…

僕はたじろぐ自分と、強く愛へ還りたい想いに駆られていた…


これから1週間は訓練が続く。


そして、1万年さかのぼり、僕は本当に、
まだ半分しか物質密度のない世界へと旅立つのだ…

たける:あれから僕は、一週間のトレーニングに入った。
夏休みゆえの自由、人間界はまだまだそうだ…。
父からシディ、メディテーションを習った。
変性意識、メディテーション的意識の中では、
「なっちゃう、なっちゃう」という確信が大事だと思った…。
なっちゃうよ。どうしようとか、そう思うことが、
物質化、現実化、分子化が楽にできる。
僕には相性が良かった…。

それから、父は、
父:「たける。すべては一体だ。神、いや、創造の主体の想いでできている。
創造主体は自らを思いやる。
それは私たちが自らの身を思いやることに似ている。
万物すべてに愛の意識がやどり、そのすべては彼の夢のようなものだから、
分離の価値観は大変な混乱を生み、その部分の誤作動をなんとか回復させようと、強きメッセージ的司令が出る。
それを人間はトラブル、バチ、滅び、破滅と捉える。
要は本質の愛へ戻れという強き本体からの警告なのだ…。」

「それがあたりまえであった頃に、おまえは戻ってゆくのだ。
人の価値観も動物や木々、草花、大地、水、すべてがその万物、
愛の現れとして暮らしている…。美しいところだ…。」

そのような父の話に、僕はますます行きたいとの想いをつのらせた…。

あらゆるものを思いやる。
すべてが愛を持って交流する世界…。
まだ、物質、いや、分離感から生まれた分子世界、

恐れに満ちた世界とは、まったく違う世界だなぁと感じてならなかった…。
万物すべてと愛しさで…コミオンできるところ…。
大地や空、海、美しき生き物たち…
なんて素晴らしい世界なんだろう…。

それに比べ、争いや優越、比較、戦いや競争といった
分離を信じた今のこの世界が……
悲しくて…悲しかった…。
みな死にたくなっていた。
みな恐れでおかしくなっていた…。

僕は、この1週間、ある意味、苦しみの中にいた。
それは、沢山の気づきと愛に満ちあふれていた。

愛し、愛される世界。すべてのものへと…。
明日、僕は旅立つこととなった。

父:「たける。そこへ行くことはさけられない。
そうなってしまう。そこへ引き寄せられる…」

父はそればかりを僕に伝えた…。
きっと、確信が何より霊的、
いや…素粒子的世界では重要だからなのだろう…。

そして、父の開発したプラズマの機器は、大変素晴らしきものだった…
僕は人類の美しき秘密を目の当たりにすることとなる…
その旅に、明日旅立つのだ…。